サラリーマンの定年と老後

超高齢化社会の到来とともに今現代日本で起こっている諸問題を考えます。

老後の借金は地獄の始まり

【老後の借金は地獄の始まり】

 老後に貯蓄が2000万円必要との厚生省の発言が物議をかもしだしている。

年金だけでは足りない。そんなことは皆薄々気づいているのだ。超高齢化社会を迎え、年金額もこれから年々減額されていくだろう。貰える年齢はだんだんと上がっていく。今は65歳。政府が言い出している年齢は70歳だ。企業に70歳までの雇用を義務付けしたのもその布石だし政府も明言している。年金受給年齢を段階的に引き上げ、年金受給額を段階的に引き下げる。そうしなければ日本の国家財政は近い将来破綻しますよ、これだけ国家が借金を抱えてしまえばいつかデフォルトしますよと。たぶんこの予想は大地震と同じで必ず起こるであろう。もしかしたら大地震よりも高い確率でおきるのかも知れない。

 だが私が思うに、老後2000万円はなくともある程度の貯蓄のある人は幸せな世帯だ。貯金が0の人もいるであろう。そしてもっと悲惨な人は、老後に借金のある人だ。老後に年金だけで暮らしており貯金はまったくなく逆に借金がある人だ。どうやって返すつもりだろう。きれいごとをいくら言ったところで、生きていくには経済力が必要だ。老後2000万円あろうが3000万円あろうが、散財していたらあっという間に無くなってしまう。年金をもらえると言っても、これから老後を迎える人は年金のみで生きていくのは不可能だ。その中で借金までまだ多く残っているのに(住宅ローンも含む)、無謀にも悠々自適の老後を迎えようとする人が後を絶たない。年金支給が65歳からなのに勇敢にも60歳でスパッと自分から退職金をもらって退職してしまう人もいる。「その定年退職ちょっと待て」などと言うつもりもないが、「再雇用は幸せですか?」と聞けば「決してそんなことはないです」と再雇用された人はほとんどが否定的だ。人は忍耐力だけで年金受給までの5年間を乗り切れるだろうか。答えは絶対に無理だ。しかし会社を辞めようものならば、妻との夫婦生活にも亀裂が入る。再就職も至難の業、出来たとしてもマンションの管理人かガードマン、もしくは清掃員ぐらいのものだ。「いやいや私はれっきとした大企業で部長まで上り詰めそれなりの年収をもらっていたほどの人間だ、私を欲しがっている会社はいくらでもある」、そう本気で思っているとしたらよっぽど頭が悪いのか、リアルからずれまくってしまっているのか? 現実として偉そうにすることしかできない人間を欲しがる会社などない。勘違いしてしまっているのだ。確かに大企業で部長まで出世するにはたくさんの努力はしたはずだ。しかしその努力は仕事の能力とは関係ない。ハンコをきっちりと押す能力、そして部下のあら捜しをする能力、それに一番大切な能力が上に逆らわないで忠誠心があると評価される能力なのだ。しかしその人は少しも偉くない、部長という肩書が偉いだけだ。そのことに無能な人は気づかない。「私は人と出来るだけ摩擦を起こさず円満に付き合う能力にたけている。そして摩擦を起こしそうな部下を排除する能力にも」「部下を心底信用してはだめだ。部下のやること言うことは疑ってかかれ、私どうしてこれほど偉いのだろうか。部下は皆私の顔色を見ている。気に入らない部下は能力があっても金輪際評価しない。私はそれほど偉いのだ」、大いなる勘違いにも程がある。しかし会社の組織意識に頭の先まで埋まってしまった人間にはその勘違いが分からない。その考え方が定年退職後会社を追い出されてからも消えない。私は偉いのだ(先ほども言ったが少しも偉くない、むしろ頭が悪い)。私はほかの人間とは違う(少しも違わないしはっきり言ってほかの人間よりもひどい、平凡すぎて話にならない)。皆私を慕っている(しかし現実は一人も慕ってなどいない。人事評価が怖いだけなのだ。そして最悪なのは再雇用の5年間をじっと我慢して65歳に年金をもらい始めたその後の悲劇だ。年金が思っていたよりも大幅に少ない。これでは贅沢は出来ない。退職金は家のローンの残債と老後のたくわえに取っておかなければならないし実はもうすでに再雇用の5年間で生活レベルを落とせずだいぶ使ってしまった。老後の小遣い月に3万円、それじゃ何もできない。月に一度行きつけの夜の店に顔を出せば無くなってしまう、もしかしたら足が出るかもしれない。それに人生100年時代なのだ、月3万円がこれから先永遠に続くのだ。毎日これと言ってすることがない。家に居たら妻が嫌な顔をする。金もないから遊びにも行けない、安酒を一緒に飲める友達もいない。かといって働き口もない。この年ではアルバイトも見つからない。まさに老後地獄だ。この地獄が100歳まで続くのか。もしかしたら状況はもっとひどくなるかもしれない。

 会社に人生を捧げた会社人間の老後などどれもこんなものだ。だから絶対に会社人間にはなってはいけない。悲惨な老後が爪を砥いで待っているのだから……。

 

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