サラリーマンの定年と老後

超高齢化社会の到来とともに今現代日本で起こっている諸問題を考えます。

老後の貴重な時間

今この時のなんと幸福なことか

風呂上り冷たい飲み物で喉を潤し

涼しい夜風に当たりながら

何も想わず

ただ心地よさに身をゆだねる

 

至福の時だ

 

人はなぜあがき苦しみながらそれほどまでに何を求めるのであろう

いったいその先には何があるのか

その先を追及する限り

同じ苦しみが立ち塞がるだけなのだ

どこまで行ってもあがき苦しみからは脱することは出来ない

人は地位や名誉を求め続ける限り

苦しみから離れることは出来ない

人よりも出世したい

人よりも金が欲しい

人よりも名誉が欲しい

それを追い求める限り

永遠に心の安らぎを得ることは出来ないであろう

 

人が追い求めなければならないものは

心の自由

人生の自由なのだ

 

煩悩、欲望を捨て去り

すべてを空とすることが出来たとき

そこに一筋の光が差し込む

死ぬときは死ねばいい

人はいつか死ぬのだ

死の恐怖にあがき苦しむことほど虚しいことはない

金など有っても良いが無くても良い

金のために一生奴隷になり苦しむつもりもない

愛は持っている

いつでも与えよう

だが欲しがりはしない

何故ならば愛もまた欲しがれば逃げていくものだから

嫉妬の為に一生苦しむつもりもない

 

健康でいることに越したことはないが

だが病気でも仕方がない

人は皆年老いたなら病気になり死んでいくものだから

健康のまま死んでいくものはいない

 

病気とも友のように付き合えばいい

寂しさがまぎれるかもしれない

 

心底の悪人はいない

万が一居たとしても

そんなもののためにこちらが思い煩うつもりもない

放って置けばいい

 

何事に対しても

思い煩うことほど馬鹿らしいことはない

そんなものに縛られて生きることほど

人生の貴重な時間を無駄にしているのだ

放って置けばいい

すべてのものは所詮空なのだから

人生は空、無の心

 

わたしの心は金輪際

誰からも指一本触れさすことはないであろう

わたしの心は固い鋼のガードで囲まれている

しかし外に対しては開けっ広げでさらけ出す

しかしその中身は無だ

触ろうとしても中身が無いのだから触れない

 

わたしは決して動揺もしない、怒りもしない、悲しみもしない、興奮もしない

何故ならば心には色もなく形もなく匂いも無く、『無』なのだから

動かしようがないのだ

 

このお墓は素晴らしい……

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